午後3時から祇園東の舞妓さんたちによる舞踊奉納が行われる。その30分前になると5人の舞妓さんたちが境
内にその姿を見せた。粉糠雨の降る中、きりりと日本髪を結い上げた舞妓さんたちが朱色の番傘を連ね、思い
い々の美しい雨コートに身を包み、やや足早で境内を横断してくるとその華やかさにカメラを向ける者、その美し
さに見惚れる者等境内にいた人々の人波が大きく崩れた。そして境内の奥にある建物の中に姿を消してゆく。
番傘を畳み、草履を脱いで玄関に上がり、脱いだ草履を直すしぐさなどに独特の雰囲気が漂い、特に外人観光
客などがその華麗な姿に歓声を上げていた。