京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

盛夏三井寺をゆくその3

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三井の晩鐘から目を転ずると視野に入ってくるのが国宝の金堂である。流麗な檜皮葺が美しい。
 
金堂(国宝)-三井寺再興を許可した豊臣秀吉の遺志により、高台院が慶長4年(1599年)に再建した。入母屋
 
檜皮葺きの和様仏堂である。なお、移築された旧金堂が延暦寺に現存する。
 
金堂の左裏手を案内板に従って進むと見えてくるのが弁慶鐘である。
 
梵鐘(弁慶の引き摺り鐘)-金堂裏の霊鐘堂に所在。「三井の晩鐘」の鐘とは別のものである。無銘だが、奈良
 
時代に遡る日本でも有数の古鐘である。伝承では、俵藤太こと藤原秀郷がムカデ退治のお礼に琵琶湖の竜神
 
から授かった鐘だと言われ、その後比叡山三井寺の争いに際して、弁慶が奪って比叡山に引き摺り上げた
 
が、鐘が「イノー」(「帰りたいよう」の意)と鳴ったので、弁慶が怒って谷底へ捨てたという。現状、鐘の表面に見
 
られる擦り傷やひびはその時のものと称する。歴史的には、この鐘は文永元年(1264年)の比叡山による三井
 
寺焼き討ちの際に強奪され、後に返還されたというのが史実のようである。