約50年ぶりに復活した
祇園祭の後祭。当然ながら後祭の宵々山も復活となり、後祭の
山鉾巡行が行われる24
日の2日前に宵々山に出かけた。後祭復活の大きな話題となっている幕末の蛤御門の戦いで焼失した大船鉾も
150年ぶりに復活し、
四条通り新町を少し南に行った大
船鉾町で前祭
山鉾巡行の17日の巡行後に、他の鉾に先
立って鉾建てが始まったから前評判も高く、宵々山の人出も多くて、大船鉾への搭乗には長蛇の列ができてい
た。大船鉾の前後に取り付けられた駒形提灯も新しく、
囃子方が乗り込む手すり部分も檜の香りが漂ってくるよ
うであり、胴懸も新しく、
囃子方も華やいだ表情でお囃子を奏でていた。鉾の先端部分を飾る、焼失を免れた大
金弊がこの大船鉾の変遷を物語るかのように歴史重みと風格を感じさせ人々の視線を浴びていた。この真新し
い大船鉾も今後何十年と風雪を重ねてゆけば風格のある鉾になってゆくことだろう。