田園の中にある押立郷(おしたてごう)の総
氏神で、「大宮さん」の名で親しまれている。開基は
奈良時代後期と
いわれ、
火産霊神(ほうぶすながみ)と
伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀っているという。木々がうっそうと茂
る静かな境内には、
南北朝時代に建立された大門と本殿が落ち着いた構えを見せ、どちらも国指定の重要文化
財になっている。普通、本殿は拝殿より高い位置にあるとされるが、この押立神社は、本殿と拝殿が同じ高さに
あることが珍しいという。6月30日のこの日、夏越しの日の静かな雰囲気が漂っていた。