京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

半月湖への道その2

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「体験センター冒険家族」で昼食を終えたのち半月湖への道順を聞いて、来た道を少し戻り左折する。道路の正
 
面に見える羊蹄山の山頂部分には依然雲がかかっていた。ようやく半月湖畔自然公園の駐車場に車を停めて
 
山道に入る。羊蹄山山麓の山道は白樺林の奥に伸びていて道は次第に細くなってゆく。原生森は深く太古から
 
続いているような静けさが辺りを包んでいた。10分程度登り道をゆくと木立の間から湖が見えてきた。半月湖で
 
ある。羊蹄山は北海道南西部随一の高さ(1.898m)を誇り、典型的な成層火山(円錐形の火山)で、3回の噴火
 
で流れ出た溶岩により本体が形造られ、現在の大火口は3回目の噴火口である。半月湖は爆裂火口に水が貯
 
まり火口底の北よりに溶岩円頂丘が出来て現在のような半月の形になった。羊蹄山の西山麓(海抜270m)の半
 
月湖(火口湖:面積1.3平方キロ)の周囲には原生林が密生し、深い森にひっそりとたたずむ姿は神秘的であっ
 
た。山道から湖畔に続くつづら折りの坂道を下ってゆき、猫の額のような湖畔に降り立った。原生林の樹木が断
 
ち切られたように迫る湖畔には倒木がここかしこに見られ、時折風が吹き渡りと湖面がちぢりめんのように小さく
 
波立ち、まさに古代からの時間が止まってしまったような悠久の空間がそこにはあった。時を忘れファインダーを
 
のぞいていると時折冷たいものが降ってきた。原生林に囲まれた狭い空を見上げると、なにやら雲の動きも早
 
い。急かされるような思いで未練を残しながらそこそこに半月湖を後にした。