京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

守山妙蓮公園の蓮その1

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賀県守山市に在る近江妙連公園の大日池では、この時期全国的にも珍しい蓮の1種である近江
 
妙連が咲いている。この蓮はインドを源とするハスの突然変異種で600年以上も前から滋賀県守山市
 
川田町田中地区の大日池で代々守られて来た蓮のことで、昭和40年に、「近江妙蓮」という名前で天
 
然記念物に指定された。近江妙連の仲間は、国内では金沢(加賀妙連)、府中(武蔵野妙連)などご
 
く少数地でしか見られない品種という(しかもどちらもこの近江妙連から移植されたもの)。一方,国
 
では、中国雲南省湖北省の2地域でこの蓮が見られるという。近江妙連は花びらの先が赤くなる通
 
の蓮<常蓮>が八重化し、1本の茎に,花びらの数2,000~5,000枚,花の数2~12もの花が咲く特殊
 
である。また常蓮は開花を繰り返し、4日で散るのに対し、この妙連は一旦開花すると閉じること
 
なく、外側の花弁を少しづつ散らしながら20日近く咲き続ける。妙連を日本に持ち帰ったとされる慈
 
大師は遣唐使(~874年)であり、当時の時代考証(渡海の困難さや後に足利義満公に花が献上さ
 
た年<1604年>)からすると時期がやや早いと考えられるため、現在では①足利義満派遣した
 
「遣明使」が持ち帰ったか、あるいは②中国・明からの貢ぎ物の中に妙連の蓮根が入っていた等も考
 
えられているという。