琵琶湖湖北、
長浜市の湖畔にある湖北水鳥ステーション。この場所から沖合いの
竹生島の向こうに落ちてゆく
夕日の眺めは絶好のロケーションであり、多くのプロ、アマの写真家が訪れる場所である。正月7日に湖西の白
鬚神社から
マキノ高原、
海津大崎を通り、木之本を抜けてこの場所を通ると、あと一時間ほどで落日の時間であ
り、天気も
海津大崎を走っている頃から天気もよくなっていたこともあり、落日の写真を撮るべく水鳥ステーショ
ンの駐車場に車を置いて夕日の時間を待った。
「
西方浄土」という言葉があるが、
西方浄土とは
この世の西方、十万億の仏土を隔てたところに存在する、阿弥
陀仏の浄土をいう。この湖岸から西方を眺めれば竹生島の向こうに湖西の比良山系が見え、煙るような山稜の
上に広がる西の空は次第に茜色に染まってゆく。茜色の空の彼方におられる阿弥陀仏に、つい手を合わせたく
なるような厳粛な気持ちになる。まさに西方浄土への誘いであろうか。