みぞれが吹きすさぶ琵琶湖の湖北風景。四季折々見慣れた湖北町の湖岸にある「湖北水鳥ステーション」から
の眺めの様子が今日は違う。よく見てみると湖面の立木が根こそぎ倒されていた。ステーションの人に尋ねると
10月23日の台風21号に伴う強風で倒れたという。もともと水に浮かんだように根を張る樹木であるというが、大
自然の成せることとはいえこの風景は痛々しくて見るに堪えない。そういえばこの強風で高島町マキノの近年観
の日本最古の羽衣伝説、天女が羽衣を掛けたと伝えられる衣掛柳(高さ約10メートル)が倒れたり、また彦根の
国宝・彦根城の多聞櫓北面の壁が幅約16メートル、高さ約3,2メートルにわたってはがれ落ちたとのニュースは
知っていたが、この湖北の湖面に浮かぶ立木まで被害を受けていたとは知らなかった。植え替えのできるもので
もないから、この風景の修復は自然に任せるしかないとステーションの人は自嘲的に言っていたが竹生島を背
の奮起に期待したい。
2015年2月11日撮影 湖北の冬の風景
2013年1月7日撮影 冬のメタセコイアの並木道
2009年2月4日撮影 余呉湖羽衣伝説 衣掛柳