緑の回廊に誘われて参道をすすむと左手にあるのが明寿院。その左手の門をくぐると国指定の名勝庭園があ
る。池泉回遊式庭園で桃山、江戸初期、中期の三庭からなり、作者不詳であるが、老杉蒼松の自然を背景とし、
灯籠泉石樹木の配置等、素晴らしく、晩秋の深紅に染まる色鮮やかな紅葉は「血染めのもみじ」と広く知られて
いて、秋になると庭園は人々の波で埋まる。「血染めのもみじ」といわれるだけあってこの時期の青葉も清々しく
美しい。庭に入った正面にあるのが
安政年間1854-
1860年に建てられたという茶室の水雲閣。もみじの青葉と
外壁の色との調和がなんとも言えず味わい深い。