た。その修験者の守護神とされたのが「太郎坊の天狗」で、現在も神社の守護神とされる。太郎坊の天狗は京都
鞍馬山の次郎坊の兄で「太郎坊さん」で親しまれる勝運授福の杜。
太郎坊宮の鎮座する山を太郎坊-別名赤神山(350m)といい、その北側にあるのが箕作山(374m)、麓から太郎坊
山を眺めてみると巨石で造られた山という印象で本殿の周りには岩座と呼ばれる巨岩、怪石が散在している。本
殿前にある夫婦岩という巨岩は、神力によって左右に開いたといわれ、巨岩信仰の中心となる岩で、この前を嘘
つきな人が通ると途端に岩に挟まれてしまうという。 本殿前の展望台からは、四季折々に移り変わる蒲生野の
が、西には比叡山や琵琶湖等の景観が楽しめるため、多くの人が訪れるが、特に秋の太郎坊宮の紅葉が美し
い。