鏡の里から国道8号線を大津方面にしばらく走ると大篠原の交差点に出る。鏡の里からこの篠原のあたりは良
質のもち米が獲れることから篠原餅として古来から有名、中山道篠原宿に泊まる旅人の味覚を楽しませたに違
いない。鏡餅の発祥の地でもある。この交差点を左折してしばらく田園地帯を走ると、鎮守の森と赤い鳥居が目
に入る。大笹原神社(おおささはらじんじゃ)である。本殿 は室町時代(1414年)建立。三間社入母屋造、檜皮
り、外部に施された装飾性に富む彫刻は華麗な東山文化の粋を極めている。本殿の右には、寄倍(よるべ)の池
と呼ばれる底なし沼があり、その昔水不足から御輿を二基沈めて祈願したところ、日照りが続いても枯れたこと