千灯供養の始まる時間までまだ時間はたっぷりある。念仏寺の石段下を過ぎてさらに足を運ぶ。愛宕神社の一
之鳥居が木立の間に見え隠れする。途中嵐山高雄パークウェイの陸橋が道路を跨いでいる。同パークウェイの
開通は昭和40年であるが、今だつたら環境破壊、景観破壊で猛反対が起きていたことだろう。今は無粋なコンク
リートの橋げたもそれなりに風景に溶け込んでいるから不思議である。ここ奥嵯峨鳥居本は「鎮火の神」として
農家風の民家が多く、下地区には町家風民家が並んでいる。昭和54年周囲の美しい自然景観を背景にした情
緒あふれる町並みを保存するため京都市の「伝統的建造物群保存地区」に指定された。また同年国の「重要伝
統的建造物群保存地区」にも指定されている。
る。地元の子供が沢蟹を捕って遊んでいた。