東に向かって進む。400mほど進んだところで鉾はそのままで前後が入れ替わって元の場所に戻ってくる(写
真3枚目以降)。その間車方は鉾の揺れ具合や車軸の具合、縄の締まり具合、また異常音の有無等を点検。ま
た屋根方は真木(鉾の中心の心棒柱)の揺れ具合や屋根等の状況を点検する。
鉾が戻り始めてまもなく今までの曇り空の西から夏の太陽が突然照り始めと、破風(屋根の正面)や柱の飾り金
具が一斉に輝き出し、稚児の衣装や下水引(稚児の下の幔幕)や前掛(音頭取の後ろの幔幕)の金襴や錦、朱
の色も一斉に輝きと色彩を増すのであった。