京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

社頭の儀遠景(下鴨神社)

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葵祭賀茂御祖神社下鴨神社)と賀茂別雷神社の例祭で、5月15日に行われる。古くは賀茂祭、または北の祭
 
りとも称し、平安中期の貴族の間では、単に「祭り」と言えば葵祭のことをさすほど有名であった。
 
この祭の特徴は、平安時代以来、国家的な行事として行われてきたので、わが国の祭のなかでも、数少ない王
 
朝風俗の伝統が残されているということである。
 
賀茂祭葵祭と呼ばれるようになったのは、江戸時代の1694年(元禄7)に祭が再興されてのち、当日の内裏宸
 
殿の御簾をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾るようになっ
 
てからこの名てせ呼ばれるようになったという。
 
社頭の儀は、行列が下鴨神社上賀茂神社両社に到着した際、それぞれの社頭で行われる儀式で、勅使が御
 
祭文を奏上し御幣物を奉納する。さらに平安調を偲ばせるみやびな雰囲気のなかで、神馬の引き回し、舞人に
 
よる「あずまあそび」の舞が奉納される。
 
ただこの儀は一般の人は見ることは出来ない。行列が社殿に入っていく様子を鳥居のところから遠く眺めるだけ
 
である。平安貴族そのままの姿の人々が境内に入ると行列を守る検非違使たちが楼門の門を閉じて、楼門の前
 
に座り、社頭の儀が無事終わるように警備する。
 
こうしてこの下鴨神社で昼食、休憩ののち午後二時過ぎに西側の門から下鴨本通りに出て北上し、北大路通
 
を西に折れ、北大路橋から賀茂川を越えて、賀茂川の西側の堤を北上、御園橋で賀茂川を東に渡って上賀茂
 
神社に三時半頃到着し、上賀茂神社で社頭の儀を終えて、午前十時半に御所を出発した葵祭の行列(これを路
 
頭の儀という)は終了する。