里山シリーズ２４ 近江高島町棚田その２

山の急斜面に造成された棚田。耕作面積が限られた日本の農耕事情と農民の勤勉さに根付いた棚田は一方

では卓越した土木工事の技術を必要とする。急斜面に階段状に水田を開くため地すべりしないように堅固

な石垣や土盛りの技術が欠かせず、また山の上に揚げた水を低地に向けて各水田に満遍なく流し、水田に

溜め、用が済めば水を抜く治水技術も必要となる。現代のような土木機械もなかった時代に人力一つでも

ってそれらの土木、治水工事が成し遂げられたことに驚嘆せざるを得ない。