京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

にしん街道小平町

冬季、シベリアから激しい北風が吹き寄せるにしん街道は風の街道でもあり、その風力を利用した大規模な風力発電が盛んであり、北に進むにつれ、風力発電の大きな風車が視界に飛び込んでくるようになる。にしん道沿いにある小平町(おびらちょう)は留萌郡に属する。町名の語源はアイヌ語の「オピラシペツ」o-pira-us-pet(河口に・崖・ある・川)で、町の中央を流れる小平蘂川の名に由来する。小平蘂川上中流域は白亜紀の化石の産地である。かつては留萌炭田を抱える産炭地であって、1947年(昭和22年)頃にはその最盛期を迎えた。鉄路も留萌本線留萌駅から羽幌線、天塩炭礦鉄道、達布森林鉄道などが延びていて昭和40年代までは活況を呈していたが、閉山後に衰退。1956年(昭和31年)に鬼鹿村を併合した時の人口は3万人近かったが、現在は4,000人を下回るまでに減少している。だがにしん街道から眺めた日本海雄大な美しい風景は変わらない。