京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

近江夏越しの祓(御上神社)

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f:id:sna65954:20210630135712j:plain「夏越の祓(なごしのはらえ)」とは、一年の半分を過ごした6月晦日(30日)に行われる、半年に一度の行事である。半年分の穢れ(けがれ)を落とし、後の半年の健康と厄除けを祈願する。厄落としとして行われるのが「茅の輪(ちのわ)くぐり」である。茅の輪とは、チガヤという草で編んだ輪のことで、神社の境内に大きな「茅の輪」を作り、くぐり抜けることで病気や災いを免れることができるとされている。多くの神社は6月晦日、境内に「茅の輪」が設けられる。くぐるときには、8の字を描くように左・右・左と3度くぐり抜けるのが作法である。またこの時期に食べる習慣のある和菓子が「水無月(みなづき)」である。かつて、旧暦6月1日は「氷の節句」といわれ、御所では氷室の氷を取り寄せ、氷を口にして暑気を払うという習慣があった。しかし、その時代の氷はとても高価なものであり、氷が手に入らない庶民は、三角形の白のういろうを氷片に見立て、「まめ=魔滅」の魔除けの意味を表す小豆を上にのせた和菓子「水無月」を口にして暑気払いしていたという。 

御上神社は琵琶湖南岸、「近江富士」の別名もある三上山(標高432メートル)の山麓に鎮座し、三上山を神体山として祀る神社である。三上山は藤原秀郷(俵藤太)のムカデ退治伝説でも知られる。境内には国宝の本殿のほか、拝殿・楼門・摂社若宮神社(いずれも国の重要文化財)を始めとする社殿が残る。