風流傘に続き
斎王代列が近づいてくる。花傘を差しかけられた身分の高い女官に続き、
斎王代(さいおうだい)
の乗った輿がやって来る。斎王とは
賀茂神社に奉仕するため皇室から差し出された
内親王、女王のことをいい、
かつて未婚の
内親王が務めていたが、現在は京都在住の未婚女性から選ばれている。豪華な
十二単衣の重さ
は30キロもあるという。乗っている腰輿(およよ)は四方が開放され御簾(みす)が取り付けてあるので、四方輿と
もいう。
斎王代は
葵祭の主役であり、にこやかな表情を浮かべ沿道の人々の拍手に応える。