京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

初夏の六角堂

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三条通烏丸通りに出て少し南に下がると六角通りにいたる。この烏丸通り六角の角にある寺が六角堂。六角

堂の正式名称は、紫雲山頂法寺。用明天皇2年(587)、四天王寺建立のための用材を求めてこの地を訪れた聖

徳太子が、霊夢によって六角形の御堂を建て、自らの護持仏である如意輪観音像を安置したと伝えられてい

る。六角堂(本堂)の北側は、聖徳太子が沐浴した池の跡と伝えられるところで、その池のほとりにあった僧侶の

住坊が「池坊」と呼ばれるようになった。  室町時代、六角堂の執行(しぎょう)として寺の実務を担っていた池坊

は、専慶・専応らがいけばな成立期において大きな活躍を見せ、華道家元の地位を確立。執行は現在の住職に

あたり、家元とともに代々池坊が務めている。六角堂がいけばな発祥の地とされるゆえんである。 現在の池坊

華道家元の池坊専永氏は四十五世。              

参道の右にある柳の大樹の枝にはおみくじが結ばれている様子は、まるで満開の白い花を思わせ、初夏の風

にさわさわと揺れている。境内は喧噪な街中にあってここだけは静まり返っていた。