毎年ブログ夏のページは烏丸半島の蓮自生地の紹介から始めているが。今年の初夏の蓮自生地の様子は上
の写真の通り蓮の姿が全く見えない。地元の新聞メディアで報道された記事によると、はっきりとした原因はまだ
わかっていないということを前提とした上で、ミシシッピアカミミガメやアメリカザリガニなど爆発的に増えている外
来種による食害、ここ数年で飛来が増えている渡り鳥・オオバンによる食害、それ以外では長年の群生による地
下茎の混み合いによる成長力の低下など、いろいろな要因が複合したことが原因ではないかといわれている。
ラシア大陸から越冬のために飛来してくる冬鳥であるが、夏場でも観察できることから、そのまま琵琶湖に留
まっている個体もいるのではないかといわている。なぜこれほど琵琶湖に集中して飛来しているのか?一説で
は中国に飛来していた個体が環境の悪化で琵琶湖に移動しているのではないかとのこと。琵琶湖では2009年に
初めて生育が観察されたオオバナミズキンバイ。県では根絶を目指して、積極的に駆除活動をしているが、ちぎ
れた茎からでも再生する高い再生力を持っていることで、駆除しても、すぐに再生し、いたちごっこ状態が続いて
いるという。小さな黄色い花は見た目、可憐で美し花であるが、ヨシ帯など産卵場所への魚類の移動を阻害する
こと、太陽光を遮断して底生生物の生息環境を悪化させること、漁船の航行の障害となること、水流を滞らせる
ことで水循環を悪化させることなどの悪影響が懸念されるいる。
昨夏には一帯を覆っていたハスが、今夏にはまったく姿を見せないのはかなり異常な現象といわねばならない。
オオバン(インターネットから転載)
オオバナミズキンバイ(インターネットから転載)
昨年8月4日の蓮自生地の様子