い寺である。私も十三詣りで来たことがあるし娘の時もお詣りした寺である。
本尊として信仰を集める。また、十三詣りや針供養・うるし祖神の寺としても著名である。さらに、境内には、電
勅願により、五穀豊穣、産業の興隆を祈願する葛井寺(かどのいでら)として建立したとされる。その後、天長6年
禁門の変により、再度罹災している。
る電電明神を祀る明星社が鎮守社の一つとして作られた。古くから雷の神は田の神と同一視されたこともあり、
ままとなっていた。昭和31年(1956年)、当時の近畿電波監理局長・平林金之助は、今後電波の利用が多くなる
ことから、電電明神を電気電波の祖神として祀り、併せて電気電波関連の研究先覚者や事業者の霊を顕彰す
べきであると主唱した。これに賛同した関西の電気電波関係者により明星社が再興され(ただし社殿は仮宮のま
まであった)、併せて法輪寺境内に電気電波関係者の霊を顕彰する電電塔が建てられた。電電塔には電気研究
者の代表としてエジソン、電波研究者の代表としてヘルツの銅製の肖像が掲げられている。昭和44年(1969年)
びに電電塔奉賛会)が結成され、電電宮・電電塔の維持を行っている。今日では、電気・電波だけでなくコン
ピュータ関係者や電気通信事業者からも信仰を集めている。
自然現象として恐れられた雷とコンピューターが信仰で繋がっている興味深い神社である。そういえばエジソン
は白熱電球のフィラメント材料を見つけるのに大変苦労し、ある日偶然机の上に あった竹の扇子を見つけ、そ
の竹をフイラメントに使ってみると、なんと200時間も灯ったという。それをきっかけにこの嵐山からもほど近い八
幡男山付近の竹が使われるようになった話も興味深い話である。