安土城址入口の前に伸びる道路を西へ山裾に沿ってしばらく車を走らせたところに百々橋口があり、百々橋が
ある。
安土城への登り口、すなわち
摠見寺への参道の石段が西日に赤く輝いていた。右手の安土城址と刻
まれた大きな碑も黄金色に輝いている。かつては百々橋を渡ると安土の城下町が広がっていた。
大手道の入口にはかつては大手門があり、いわば安土城の表玄関だったのに対し、百々橋口は日常の出
入り口であり、織田家の家臣たちや出入り業者もこの百々橋を渡って安土城に参内していたのであろ
トアップをさせて庶民を城に招じ入れたという。松明の炎に照らし出されて漆黒の夜空に浮かぶ天主閣
の威容は見事だったに違いない。