京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

丹生茶わん祭その4

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時間になると三基の曳山は丹生神社の反対側の麓にある八幡神社に向かって巡行を開始した。巡行の順番は
 
中村組の永宝山(牛若丸と弁慶)、橋本組の寿宝山(番町皿屋敷)、北村組の丹宝山(鍋島猫騒動)である(組
 
とは町内名とか何かであろうか)。曳山が動くことに山飾りが前後左右に揺れる。山飾りは約7メートルの高さが
 
あるから地上からは10メートル以上の高さとなる。山飾りは左右から竹竿で支えられてはいるが、それでも支え
 
竹とともに揺れるときには見物客からは大きなどよめきが起こる。写真をご覧いただいてもわかるが、山飾りの
 
制作は秘伝となっているように山飾りには心棒となる竹や棒は一切使われていない。下からヤジロベーのように
 
バランスをとりながら人形と陶器の組み合わせによる飾りが、上に向かって積み上がって伸びているように見
 
える。そんな一見アンバランスに見える山飾りが竹がしなるように前後左右に揺れるのである。カメラのズームを
 
一杯にして見てみるが、飾りもの同士はわずかの面積で接着?されているようにしか見えない。特に一番てっぺ
 
んに重量のある人形が飾られているから、重心から見てもなおさら不安定な飾りである。まさに秘伝である。そ
 
んな不思議な光景に瞠目する人々の視線を浴びながら、曳山に乗るお囃子連中による、笛・鉦・太鼓のお囃子
 
 が山里に流れる中、曳山は進んでゆく。