羽
天皇天仁2年(1109)2月25日にこの祭典が行われた記録が残っていることから約900年もの古い歴史を持っ
ている。この祭典には、
貞明皇后参拝の古例により
皇后陛下の御代拝が行われる。古くは祭神を宥(なだめる)
と音の通じる菜種の花を供え「菜種御供(なたねのごく)」と称していたが明治以降
新暦になり、菜種のかわりに
梅の花を用いたことから次第に「梅花御供(ばいかのごく)」と呼ばれるようになったという。
午前10時前、
社務所を出た神官たちは本殿に続く参道の脇にしつらえられた祓所(はらいしょ)で詔と紙垂(し
で)のついた玉串でお祓いをして本殿に向かう。神官たちの冠には故事にならって菜の花が飾られている。
祭典はこのあと10時から本殿で行われる。