はすは古名を「はちす」という。花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのが通説。「はす」はその転訛。 水芙蓉
(すいふよう、みずふよう)、もしくは単に芙蓉(ふよう)、不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、水の花などの
異称をもつ。 漢字では「蓮」のほかに「荷」または「藕」の字をあてる。ハスの花を指して「蓮華」(れんげ)といい、
仏教とともに伝来し古くから使われた名である。 また地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)といい、野菜名として
通用する。仏教では泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせる姿が仏の智慧や慈悲の象徴とされるが、はす
眺めていると心が洗われるような心地がしてくる。葉陰にそっと隠れるようにして姿を見せるさまがつつましくて
素敵だ。