前日の6月30日に各神社で行われる大祓(おおはらえ)は、6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に
行われる除災行事である。犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事で、6月の大祓を夏越の祓(なごしのは
らえ)、12月の大祓を年越の祓(としこしのはらえ)という。6月の大祓は夏越神事、六月祓とも呼んでいる。また、
宮くぐり祭や輪くぐり祭とも呼ばれる。夏越の祓では多くの神社で「茅の輪潜り(ちのわくぐり)」が行われる。これ
は、氏子が茅草で作られた輪の中を左まわり、右まわり、左まわりと八の字に三回通って穢れを祓うもので、茅の
旺盛な生命力が神秘的な除災の力を有すると考えられてきた。
人影があった。いよいよ7月の始まりである。