つである八幡まつりに先立って松明まつりが行われる。といっても最初から知っていたわけでなく、たまたま八幡
堀に行くべく走っていたところこの諏訪神社の境内に立てられた大松明が目に留まり、立ち寄って写したもの。
後日同社務所に確認して分かったもので、この日の夜に大松明は点火されたという。大松明の迫力は日牟礼八
幡宮の八幡まつりで知っているが、このように八幡まつりの前に、松明まつりは 近江八幡市 内各地で毎春行わ
れる。日牟禮八幡宮の「八幡まつり」以外にも市内50カ所以上で神社や集落ごとに大小の松明祭りが営まれて
おり、ヨシとナタネがらで作った200基を超えるたいまつが燃やされるという。たいまつは地域ごとに大きさ、形が
違う。上部に笠が付いているような「笠松明」や、とっくり形のたいまつ、すそが円形に広がっている「大松明」など
がある。この祭りは豊臣秀次の八幡開町以前からある旧村落十二郷の氏子によって行われ、千数百年の歴史
をもっているという。
菜の花が咲き、境内に大松明が立てられると地元の人々は近江の春の訪れを知るのである。