はなく、子供連れの家族が広々としたゲレンデでそりに乗って遊んでいた。その可愛い姿に思わずカメラを向け
る。昔小学生の頃京都から一番近いスキー場はこのマキノスキー場であった。京都からバスでこのスキー場に
やって来ると子供心に北国にやってきたという印象だったことを思い出す。バスでゆくスキー場までの距離は昔
とすこしも変らないけどいまはマイカーで簡単にいくことができ、それに沿道の風景がすっかり変ってしまったか
ら雪国にやってきたという感覚はなく、なにやら物足りなくなったともいえる。それに昔はもっと雪も深かったよう
に思う。ゲレンデで遊ぶ子供達にはこの瞬間の体感が生涯の思い出として脳裏に刻まれることだろう。だがこの
子供たちは私達の年代になったとき、このマキノスキー場にどんな風景を見るのだろうか。今とあまり変ってほし
くはないと願うのだが・・・