京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

晩夏金剛輪寺その6

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参道の両側で参拝客を迎えるお地蔵さん、その向こうに見えてくるのが重要文化財である二天門(様式上、室町
 
時代末期の建築。元来は楼門(2階建て門)だったが、近世に2階部分が取り払われている)である。その両側に
 
は大きなわらじが吊り下げられているのは「七難即滅」(世の中の七つの大難 太陽の異変、星の異変、風害、
 
水害、火災、旱害、盗難)を願うものという。二天門をくぐると正面に見えるのが本堂である。入母屋造、檜皮葺
 
和様仏堂で、中世天台仏堂の代表作として国宝に指定されている。須弥壇の金具に弘安11年(1288年)の銘が
 
あり、堂自体もそのころの建築と思われる。本尊を安置する厨子も本堂の「附」(つけたり)として国宝に指定され
 
ている。本尊の聖観音立像は、滋賀県内の多くの天台寺院の本尊と同様、秘仏である。この像は一見、未完成
 
像かと思われるほど、体部の彫りが荒々しく、行基の作であるかどうかは別としても、専門仏師でない行者の制
 
作である可能性もあるという。