東近江、1400年前の創建と伝えられる太郎坊宮のある太郎坊山が見える水田地帯の小さな鎮守の森。妙に
神々しい森の枝振りが前々から気になり思い切って行ってみた。入り口に「今里 野神」と表示された道標があ
り、かつて社が建っていたであろう気配はあるが今は何も無い。樹木はクロガネモチという木であるが遠くから眺
めてみると森が神が宿しているのではないかと思ってしまうほど神々しい。野神というから五穀豊穣の神であろう
か。森の中から梢越しに見える岩をむき出しにした太郎坊山もこれもまた神々しい雰囲気の山である。
森のそばで畑仕事に従事する人に「野神」の由来を尋ねてみたい思いに駆られたが、その人にも声を掛けるの
がはばかれるような神々しい雰囲気があった・・・