各々に名前が付けられている。春にはさざなみ公園の約200本の桜をはじめツツジや藤の花も美しく咲
う。
近年ダム建設は自然破壊ということで建設反対が叫ばれ、全国の建設途上のダム建設が工事続行か
中止かでいろいろとニュースとして取り上げられることが多い。だがこの恵那峡を自然破壊というものか
ら80年という時の流れが美しい景観に変化させたことに驚嘆を覚えずにはいられない。自然というもの
には回復能力というものがあることを改めて思い知らされたのである。傷つけられた部分が時の経過と
ともに出血が止まり、薄皮が傷口を多い、その薄皮が剥がれるとまた新しい皮が覆い、次第に傷は癒え
てゆく。それが自然の理というものであろう。だが地球規模の自然の治癒力が弱まっていることも事実
か、おそらく80年という時間では無理ではあるまいか。いや永久に自然破壊の痕跡を残したままになる
ように思われてならない。それほど地球の治癒力は弱まっている。