琵琶湖烏丸半島の蓮の自生地。よくこのブログで紹介する場所だ。夏場思いきり花弁を広げ。美しさを誇る蓮も
秋風が立つころ、花弁は落ち、あのみずみずしかった葉も朽ち果ててゆき、辺り一面はまるで蓮の墓場のように
なる。
美しいものは永遠ではないということだ。だがこの時期を過ぎて、やがて寒く冷たい冬を越せば翌年の初夏、ま
た葉が大きく広がり、美しい花を咲かせる。だからそれを想うと青々とした葉が風にそよぐより、朽ち果てた葉の
風にそよぐ様のほうが物悲しく、哀れさを誘い、そして美しく感じられる・・・
こうして烏丸半島の秋は深まってゆく。