ったところに大鐘楼は悠然とそびえ建っている。
鐘を吊る環が、何度造り替えてもその重さに耐えかねていたところ、ある日、刀匠正宗・村正らが知恩院へ参詣
の折り、この事を聞き力をあわせて精魂込めて鋳造し、ついにこの大鐘を吊るすことができたと言われている。
また、この大鐘を支える鐘楼は延宝6年(1678)、知恩院第38世玄誉万無上人のときに造営されたもので、国内最
大級の大鐘を支えるにふさわしく、静かななかにも堂々とした佇まいを見せている。
け除夜の鐘は親綱1人・子綱16人の17人で撞き、京都の冬の風物詩となっている。