2011-07-27 山鉾巡行その2 屋根方 11祇園祭 #写真 山鉾の屋根方は巡行の間、屋根の上で巡行の安全に心掛ける。四条通や河原町通、御池道の広い道路では 手持ち無沙汰となるが、御池通から新町通や室町通の狭い道路に山鉾が入ると俄然忙しくなる。屋根の高さ以 上にある電線や両側の町家の軒先が鉾にぶつからないように、急斜面の屋根の上を右に左に移動しながら、下 の車方と声を掛け合いながら鉾を誘導してゆく。時には二階軒先の屋根瓦に足をかけることもある。 屋根方はとび職や大工等が代々受け継ぎ、高いところには慣れているとはいうものの、鉾が大きく揺れたときな どは命綱をつかんで、しっかりと屋根に踏ん張ってバランスを取る。その姿に仰ぎ見る観衆はどよめき、歓声を 上げ、拍手を送る。危険な仕事であるが男の誇りある仕事なのである。