京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

皐月の平安神宮その1

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五月の京都平安神宮の庭園、神苑は回遊式庭園を彩る花がカキツバタから菖蒲へと移る時期である。そんな平
 
安神宮を訪れてみた。ウィークデーとはいえ例年この時期大勢の内外の観光客が訪れる平安神宮も東北大震
 
災の影響で観光客が激減、閑散としていた。
 
平安神宮は平安遷都1100年を記念して、明治28年に遷都のおや神様である第50代桓武天皇をご祭神
 
として創建された。当時、京都の衰退ぶりは目を覆うものがあった。幕末の戦乱で市街地は荒廃し、明
 
治維新によって事実上首都が東京へ遷ったことが人々の心に大きな打撃を与えたのである。
 
その状況下で京都を救ったのは、京都復興への市民の「情熱」と全国の人々の京都に対する「思い入
 
れ」であった。数々の復興事業(この平安神宮を中心にして周囲を会場とする日本最初の勧業博覧会開
 
催された)が展開され、教育、文化、産業、生活などすべての面において新しい京都が模索され、同時
 
に古き良き京都の維持継承に力が注がれたのである。これらの熱意と一連の町おこし事業が見事に結
 
実、千年以上も栄え続けた雅やかな京都を後世に伝え、京都復興にかけた多くの人々の遺志を後世に
 
伝えるために四海平安の祈りを込めて平安神宮が創建されたのである。