京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

鯖街道 花折峠の秋

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紅葉で賑わう大原の里を抜けて国道367号線を北の山塊に向けて車を走らせる。京都府滋賀県の県境にある
 
途中トンネルを抜けてさらに走ってゆくと次第に急カーブが続く山の登りにかかかってゆく。この道が有名な鯖街
 
道である。両側の山並みが迫り、見える秋空の領域が小さくなってくると花折トンネルが見え、トンネルを抜ける
 
と視界がいっぺんに開け、紅葉に彩られた山並みが目に飛び込んでくる。花折峠である。峠からは一気に朽木
 
渓谷に向かって下っていく。
 
鯖街道は鉄道や自動車が普及する以前の時代に、若狭湾で取れたサバを徒歩で京都に運んだ道であったこと
 
から、このように呼ばれるようになったと言われている。サバに塩をまぶして夜も寝ないで京都まで運ぶとちょう
 
ど良い味になることから、運ぶ人達は「京は遠ても十八里」と唄いながら寝ずに歩き通したと言われている。こう
 
して運ばれた塩漬けのサバは京の一般庶民にまで喜ばれ、その到着が待ち望まれたとも言われている。今も
 
この道路は若狭と京都を結ぶ幹線道路として車の往来は多い。