総勢数十人の曳き手が鉾の前に立つ音頭取の音頭に従って鉾を曳き、鉾の周囲を取り囲むようにして鉾に従う
車方たちは鉾の運行、すなわち
方向変換とブレーキを担当する。屋根方は広い通りを進むときは仕事はあまり
ない。
四条河原町の交差点の真ん中までくると鉾をいったん停め、
車輪の下に青竹を敷き、そばに用意された酒樽の
水を青竹の上に撒いて滑りをよくする。
いよいよ辻回しである。音頭取は辻回しのときは2名増えて4名となる。曳き手たちは方向転換する方に移動して
引綱を握り直し音頭取の指示を待つ。緊張の瞬間であり、周囲の見物客は固唾を飲む。