京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

草津川上流その3

オランダ堰堤は砂防ダムで、奈良時代から江戸時代にかけて木材の伐採で周囲の山々が荒廃し、はげ山となった。そのため土砂災害が頻発してきたとされる。そのため草津川流域の砂防工事の一環としてオランダ堰堤が整備された。この堰堤は「鎧型堰堤」の1つであり、オランダ人技術者ヨハニス・デ・レーケの指導の下に内務省技師田邊義三郎が設計したものである。1889年(明治22年)に完成したとされる。堰堤のそばにヨハニス・デ・レーケの銅像とその功績をたたえた銘板が建っていた。その銘板を読んでいると明治になってまだ間もないころに、外国の技術者を招請してまで治水工事に取り組む、当時の明治政府の国造りの意気込みが伝わってくる。