わたしの両親の墓が京都東山大谷祖廟の墓地にある。大谷祖廟(おおたにそびょう)は真宗大谷派(本山:東本願寺)の宗祖である親鸞の墳墓の地である。墳墓は「御廟」と呼称される。境内の「本堂」と「御廟」、ならびに大谷祖廟に隣接する「東大谷墓地」がある。東大谷墓地には父母が生前建てた墓があるが平成7年に両親が相次いで亡くなった時に遺骨を分骨してこの墓と大谷祖廟の御廟の二か所に納骨した。核家族が進み個人の墓を永代守り続けることが難しくなった今日、娘しかいないわたしどもも将来墓守りを次世代に引き継ぐことは難しいと判断し、墓終いをすることにしたのである。墓終いはなんせ初めてのことであり、墓地事務所や墓を建てた時の石材店を訪れ、書類を作り、保健所にも出向いて手続きを進めた。そして先月彼岸の日に墓終いをする運びとなった。当日は快晴に恵まれ東山通りのバス停から大谷祖廟までのそぞろ歩きを楽しんだのであった。