担ぎ手の氏子たちが神輿を担いで移動を始めると、わたしも見物客をかき分けて参道の入り口の方に先回りした。二人の武士が参道をこちらに向かってくる。参道の近くに待機している馬に乗るためである。狭い参道の両側にはびっしりと見物客が集まり、神幸列の出発を待っている。
担ぎ手の氏子たちが神輿を担いで移動を始めると、わたしも見物客をかき分けて参道の入り口の方に先回りした。二人の武士が参道をこちらに向かってくる。参道の近くに待機している馬に乗るためである。狭い参道の両側にはびっしりと見物客が集まり、神幸列の出発を待っている。
時間が近づくと烏帽子に桜の枝を付けた人たちや神輿を担ぐ人々、そして、参列者や周囲の見物者に玉串(榊の枝)でお祓いする。
午前10時から桜花祭が行われ、午前11時に花山天皇陵に参拝。午前12時に神幸列発輿祭が斎行され、午後1時から約200名の時代行列が氏子地域を巡行する。すでに本殿の前では神幸列発輿祭の準備がなされていた。
北野天満宮の北門を出て西に目を転ずると通りの先に桜に包まれた朱色の大鳥居が見えた。中門をくぐって境内に入ると拝殿の周囲を囲むようにして大勢の人々が式の始まりを待っていた。