京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

根室本線幾寅駅その2

      

浅田次郎の本はほとんど読んでいるが「鉄道員(ぽっぽや)」は浅田次郎の代表作といっていい。その本を映像化したこの映画も高倉健の魅力を十分に引き出した素晴らしい映画である。
プラットホームに立って線路の向こうを眺めていると、初秋の世界が銀世界に変わり、ぽっぼやの高倉健が雪の中に立ち尽くす映画の感動的なラストシーンが瞼に浮かんでくる。

根室本線幾寅駅その1

      

富良野鳥沼公園を後にして、洞爺湖に向かった。国道38号線(狩勝国道)を南下し、南富良野にある根室本線幾寅駅に立ち寄る。幾寅駅は2014年に亡くなった映画俳優高倉健のファンにとって聖地のような場所である。日本全国に感動を巻き起こした、高倉健主演の「鉄道員(ぽっぽや)」。(浅田次郎原作)物語の舞台となった「幌舞駅」は「JR幾寅駅」(無人駅)として現在も利用されている実存する駅なのである。更に、「だるま食堂」などロケで使用された建物は、現在も映画の町並みのままに保存・公開され、そこに佇むと、まるで映画の中に入り込んだような感覚を覚える場所なのである。また、隣接している「情報プラザ」内には、鉄道員(ぽっぽや)展示コーナーがあり、スチール写真や出演者の色紙、主演者がロケで着用した衣装などが展示されているほか、撮影の様子を盛り込んだ映画のダイジェスト版ビデオが常時放映されている。鉄道員(ぽっぽや)のロケセットと同様の、この町全体の古き良きたたずまいは、訪れる人々をノスタルジックで暖かな気分にさせてくれるのである。

富良野鳥沼公園

      

富良野市内にある鳥沼公園。数多くの野鳥が棲む沼という意味の鳥沼地区にある湿地帯で、沼の湧き水は透明度が高く、周囲の木々が湖面に映りとても美しい景色が見られる。春は水芭蕉ザゼンソウ、夏はホタル、秋には紅葉が楽しめる。湧き水の水温が高く、寒冷地では珍しく冬でも凍らない不凍沼である。

恵みの北の大地

旭川から美瑛を通って富良野に向かう。カレーやシチュー、スープなど洋風料理に欠かせず、みそ汁、肉じゃがなどにも広く使われるタマネギ。国内消費量は年間約120万トンとされ、そのうちの半分以上を北海道がまかなっている。道産タマネギは貯蔵性にすぐれ、11月から4月までは全国市場を圧倒、冬場に限っていえば日本人が大好きなカレーライスに使われるタマネギのほぼ全部が道産品と考えていい。道内の主産地は札幌・岩見沢周辺、富良野周辺、それに北見地方という。特に北見地方は道内生産の約半分を占め、日本のタマネギの4玉に1玉は北見産ということになる。北見に次ぐ富良野のタマネギの生産量は年間7万トン、この時期収穫されたたまねぎは保存性を高めるため畑で乾燥させる。その風景もまた恵みの大地、北海道の雄大な風景といえる。

旭山動物園その2

アザラシがマリンウェイと呼ばれる水中トンネルを泳いで上下する様子はいままで何度も映像でみているが、実際に見てみるとやはり迫力がある。トンネルを上下するたびに観客から歓声があがる。

旭山動物園その1

翌日旭川市旭山動物園に出掛けた。日本最北の動物園で動物にとって快適な空間を作り出し、動物が本来持っている生態・行動を引き出して見てもらうという「行動展示」の手法で、一躍全国的に有名になり、ドラマや映画でも取り上げられるようになり、月間入場者数で東京の上野動物園を抜くこともある話題の動物園である。

旭川の街

その日旭川の街に入った。旭川市は、北海道中央部の上川盆地にある中核市。北北海道の政治・経済・産業・文化の中心地。夜JR旭川駅の周辺を散策してみた。静かな街である。