京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

東海道逢坂山関址その3

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

鰻屋かねよの前を過ぎて東海道を京に向かったすぐのところにある神社は「蝉丸神社」という。

「これやこの 行くも帰るも別れては しるもしらぬも あふさかの関」

百人一首に出てくる蝉丸の歌である。蝉丸は、実在すら不明の伝説上の人物である。世阿弥作とされる能「蝉

丸」によれば、蝉丸は醍醐天皇の第四皇子として生まれるが、幼少の頃から盲目であった。天皇は、蝉丸を逢坂

山に捨てるよう命ずる。 捨てられた蝉丸は、琵琶を抱き、杖を持ち、逢坂山の関に住む。蝉丸の姉、第三皇女逆


髪は、髪が逆立つ奇病。弟蝉丸を訪ね、やがて琵琶の音に導かれて再会を果たすことになる。蝉丸が琵琶の名

手だったことから、芸能の神様として現在も信仰を集めている。

蝉丸を祀った神社はこの神社を含めて3か所ある。逢坂の関址から国道一号線を大津に向かって行った名神

速道路の高架橋あたりにあるのが「関蝉丸神社上社」で、さらに国道一号線から分かれた国道161号線大津市

街に向かう道路)に沿ってあるのが「関蝉丸神社下社」である。この上下社はまだ訪れてはいないが「関蝉丸神

社下社」では芸能の神様に因んで数年前から毎年5月に「関蝉丸芸能祭」が行われているという。機会があれば

訪れてみたいと思っている。