京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

ノシャップ岬その1

稚内駅からノシャップ岬までは車で約20分。着いたのが午後5時前であった。ノシャップ岬のこの日の日没は午後5時55分であり、日没まで時間は十分にある。ノシャップ岬(野寒布岬)は翌日の目的地である最北端の宗谷岬と宗谷湾を挟んで西南西に約20キロ離れて対峙する。ノシャップとはアイヌ語でノッ・シャムと言う岬が顎のように突き出たところ、波の砕ける場所の2つの意味があると伝えられているという。

岬を見下ろす高台には自衛隊の基地があり、手前の基地が海上自衛隊稚内基地分遣隊でロシアに対する通信傍受やレーダー業務を行っている。奥の基地は航空自衛隊稚内分屯基地航空自衛隊三沢基地分屯基地である。部隊近傍の宗谷岬からロシア領サハリンのクリリン岬までは43Kmの距離であり、国境の基地ということができ、海上自衛隊と同じく通信傍受やレーダー業務を行っている。そうこうするうちに太陽は西に落ちてゆき、利尻富士の山影が次第に濃くなってゆく・・・