京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

稚内港の風景

稚内の市内に入ると港に向かった。港の風景とその港を風雪から守る、稚内港北防波堤ドームを見たかったからである。稚内港北防波堤ドームは宗谷湾を望む北埠頭のシンボルであり、強風と荒波を防ぐ全長427mの世界でも珍しい半アーチ形ドームは、円柱70本の柱廊風のゴシック建築を模した重厚なデザインで2001年には北海道遺産に指定されている。
稚内港は道北地域における物流拠点や北洋漁業基地、そして、利尻島礼文島への連絡港として大きな役割を果たしている。地名の由来はアイヌ語の「ヤㇺワッカナイ」〔冷たい・水(飲み水)の・沢〕より。現在の港1丁目付近にあった小川が由来とされる。かつてこの付近は良い水の得にくい場所だった中で、この小川が例外的に良い水だったことから付いた名と考えられる。稚内は西は日本海、北は宗谷湾・宗谷海峡、東はオホーツク海に面しており、南北約39 km、東西約38 km、面積は約761.49 km2ある。宗谷岬からサハリン州のクリリオン岬(旧称西能登呂岬)までは約43 kmの距離にあり、日本国内で最も樺太サハリン島)に近い。最北端は宗谷岬北西にある弁天島であり、現時点での日本国が実効支配する国土の最北端になっている。