2023-01-12 留萌の朝その1 北の大地追憶シリーズ 増毛町を過ぎ次の町である留萌の町で一泊したわたしどもは、翌日朝日にきらめく留萌港を見ながら稚内に向かった。北海道の地名でも特に美しい響きを持つ留萌。その留萌港では現在においてもニシンが水揚げされ、その魚卵であるカズノコの国内最大の加工地である。地名の由来は現在の留萌川を指すアイヌ語に由来するが諸説ある。中でも「潮汐が・静か・でいつもある・もの(川)」、すなわち「汐が奥深く入る川」を表す「ルㇽモオッペ(rur-mo-ot-pe)」が自然な説とされ、留萌市でもこの説を取っている。