京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

襟裳から釧路へその2

さらに国道336号線を北上、十勝港で海岸から離れ少し内陸部に入ってゆくと道路の両側には北海道の雄大な風景が広がる。かつては酪農地帯でよく見らみられたタワーサイロ。これは中に青刈りした牧草を貯蔵し、発酵させて家畜用飼料(牧草サイレージ)を作るためのものだが、現在はほとんど使われていない。現在主流となっている方法の一つが、ラップサイロと呼ばれるもので上の写真のように気密性のあるフィルムで材料を包み、牧場に放置しておく方法である。黒色や白色のフィルムにつつまれた牧草が点在する風景もまた北海道ならでの風景である。「恋問(コイトイ)」の語源は、「コイ(波)・トゥィエ(崩れる、壊れる)」という意味のアイヌ語地名で、「打ち寄せる波が砂丘を崩し(陸地を壊して)、川や沼に流れ込む」からきているという。