神威岬から再び国道229号線に戻り、引き続き右手に日本海を望みながら南下し、泊村を経て再び岩内町に入り(前日小樽へ行ったときはこの国道229号線を南からきて岩内町に入った)、岩内町から国道276号線に入って途中国道5号線を経て倶知安、セセコに向かう。倶知安に向かう頃から前方に雪を被った美しい山が視界に入ってきた。羊蹄山(ようていざん)である。支笏洞爺国立公園に属し、富士山によく似た整ったその姿から、郷土富士として蝦夷富士(えぞふじ)とも称される。美しい富士山にあやかって全国には何々富士と云われる山が沢山あるが、羊蹄山ほど富士山の持つダイナミックで且つ美しい山際を持つ山は他にないのではないか、と思う。