京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

神威岬その1

国道229号線から神威岬に続く道路に入りしばらく走ると、視野が大きく開けた。年中激しい風が吹き付けるのだろうか樹木は一本もなく、熊笹が一面に覆う。
カムイ(kamuy, 神威、神居) アイヌ語で神格を有する高位の霊的存在のことをいい、日本語のカミと同様「霊」や「自然」を指す。アイヌ民族の伝統的な世界観では動植物や自然現象あるいは人工物など、あらゆるものにカムイが宿っているとされる。
神が宿る岬は早春の風に乗って足元からかすかに聞こえてくる潮騒の中で、日本海の大海原を背景に堂々たる威容を見せていた。