京・近江の写真 春夏秋冬

京、近江四季折々の自然の風景とそこに住む人々、祭り、伝統芸能の写真

三井寺春燦々その3

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一切経蔵の前を過ぎ石橋を渡ると重要文化財である唐院の地域に入る。三重塔を左に見ながら更に歩を進めると唐院潅頂堂の建物が目に入る。唐院は、三井寺の開祖・智証大師の御廟として三井寺のなかで最も清浄な聖域という。その名称は、大師が唐からもたらした経典・法具類を納めるのに清和天皇から御所の仁寿殿を下賜され、伝法潅頂の道場としたことに由来すると伝えている。現在の潅頂堂は、慶長年間に大師堂の拝殿として、また密教の奥義を伝える伝法潅頂の道場として再建された。

潅頂堂の前に建つ四脚門から参道の石段を下る。参道の両脇には歴代の探題によって奉納された石造灯篭が配され、唐院に参る者に自ずと清廉な情を感じさせてくれる。石段を下り四脚門を見上げるとさらに敬虔な気持ちになる。この参道は映画のロケにもよく使われている。石段下の広い通りに出ると左には金堂の甍が見え、右には村雲橋と苔むした石垣と白壁、そしてその上に咲き誇る桜、実に美しい風景である。