宸殿の隣にある重文に指定された書院南庭には一面に樹齢約750年といわれるハイビャクシンが植えられており、その中に、徳川光圀寄進と伝えられている灯籠が据えられていて、「勧修寺型燈籠」と呼ばれる。書院南庭を過ぎると視界は明るく開ける。氷室池を中心とする約2万平方メートルある池泉回遊式庭園で氷池園と呼ばれる 。氷室池に面した楼閣風の建物が視界に飛び込んでくる。大斐閣とも称され、 1931年(昭和6年)に再建された観音堂で本尊は観世音菩薩像である。観音堂の背後には今は盛りと桜が咲き誇り、実に美しい風景である。